HAPPY BIRTHDAY『Happy Birthday』(Sub Pop) [reviews]

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 時々叫んでみせるハイトーンのヴォーカルはとても線が細いし、「君にサブミリナル・メッセージを送ってる」なんて歌詞の一節はまさに草食系男子の思考回路。サウンドの端々からナードさが伝わってくる。弱っちい、そんな印象だ。だが、そんなベッドルームの少年が、ジャングリーなギターとポップなコーラス、それにいびつだが耳にこびりつくメロディを鳴らしたとき、その音楽は愛さずにはいられないものになった。名門サブ・ポップ所属、ヴァーモント州を拠点とする3人のデビュー・アルバムはそんな、キャッチーなローファイ・ポップが詰まった作品といえる。そもそも、このバンドの中心人物カイル・トーマスはダイナソーJr.のJマスキスによるサイド・プロジェクトであるメタル・バンド=ウィッチでヴォーカル/ギターを務め、一方でフェザーズというアシッド・フォーク・バンドのメンバーでもある人物。そんなカイルが、無邪気なティーンエイジャーのころを思い出して作ったんじゃないかと思うようなこのアルバムは、どこから聴いてもピュアネスが溢れ出てくる。

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このページは、伊藤英嗣が2010年4月30日 02:43に書いたブログ記事です。

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