碇本学

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ANA『Cypress』(2005)*画像
DRAGON ASH『Harvest』(2003)
ZAZEN BOYS『Zazen Boys 4』(2008)
フルカワヒデオプラス『Music:無謀の季節』(2009)
ASIAN KUNG-FU GENERATION『君繋ファイブエム』(2003)
Syrup16g『Coup d'Etat』(2002)
BECK『Sea Change』(2002)
SIGUR ROS『()』(2002)
JAMIE CULLUM『Twentysomething』(2004)
THE LIBERTINES『Up The Bracket』(2003)
 どうも初めまして。「エヴァンゲリオン」の碇シンジの碇にほんの本で絶滅寸前な名字の碇本学といいます。クッキーシーンさんのコントリビューターとして参加させていただく事になりました。僕はシナリオの勉強をしに上京し映画の専門に通っていました。卒業しシナリオセンターなどに行きながらフリーター生活が始まりそれと同時にライブによく行くようになりました。

 「去る10年間のあなたのプライヴェート・ライフを最も彩ってくれた10枚のアルバム」という事でなんとか選んでみました。

 一番最初のアナはブレイク前のチャットモンチーやベースボールベアーらとの対バンで観て気に入ってその場でメンバーからCDを購入してそれから彼らのライブに行くようになり、そこからできた繋がりがシンクロするように僕のゼロ年代後半にいろんな人と結びつけてくれました。

 僕がラジオを聴くようになったきっかけの番組であるTBSラジオ「文化系トークラジオ Life」のパーソナリティーのCharlieこと社会学者の鈴木謙介さんにお会いすることになったのも彼らが出ていた「蓮沼フェス」だったりと僕にとって新しい出会いを連れてきてくれたアルバムで一番僕の人生に影響を間接的に起こしてくれた作品でもあります。

 一時は「ネオ渋谷系」とか言われたりしていましたが、彼らのライブはまさしく飛んだり跳ねたりできる空間になるのでCDを聴くよりはライブに行ってほしいアーティストです。

 僕が一番好きなバンドはドラゴンアッシュで、バンドの核であるKjがジブラのディスによって音楽を辞めようと悩んで復活したアルバム『Harvest』が僕にとって一番大事な作品です。それ以前のヒップホップとのミクスチャーからその後のラテンとのミクスチャーに至るまでの始まりであり、この作品はある意味での彼の彼らの決意表明であったと思う。僕の座右の銘にするぐらい「Canvas」の歌詞が好きです。ライブでダイブするのは彼らのライブだけです。ワンマンライブでダイバーが飛びまくるのはやっぱり嬉しいです。フェス等でダイブが禁止されている中で余計にそう感じるライブをしてくれるバンドです。

 ザゼンは『Zazen Boys 4』以降のライブでの演奏で完成度がどんどん上がっていてハンパないリズムでおそらくは「キ○ガイ」なぐらいに凄すぎて圧倒される。このリズムに触れてしまうといろんなものが物足りなくなってしまう。

 作家・古川日出男さんのユニットであるフルカワヒデオプラスのこのアルバム『Music:無謀の季節』は数名のミュージシャンの演奏と古川さんの朗読によるもので、小説家である古川さんの文体が彼が放つ言葉で音楽となる。朗読CDであり、古川日出男の小説でもあり、作家が奏でる音楽。

 アジカンのファースト『君繋ファイブエム』収録「君という花」を聴いてなにか僕らの世代的なものを感じて発売日に買いに行った。ちょうどライブによく行き始めるようになる頃だったのでリアルタイムで彼らの人気が爆発して支持されるのを見れたという意味でもラストディケイドで僕がファーストから追いかけて聴けたバンド。

 シロップ16gは最後の武道館ライブを観に行った。ボーカル・五十嵐隆の書く歌詞に叫びのような歌声、彼らの叫びは僕には祈りに聴こえた。ベストアルバム『静脈』の「Reborn」と『動脈』の「You Say 'No' (Demo)」が名曲だが、アルバムだと『Coup d'Etat』が一番よく聴いたし響いた。

 ベック『Sea Change』とシガーロス『()』は小説を読む際のサウンドトラックとして何度も聴いた。この二枚がこの数年ではサウンドトラックとして読書とともあった。

 ジェイミー・カラムは友人と一緒にライブに行って彼のパフォーマンスを観てまるで音楽と遊ぶ天才だと思った。自由自在に奏でるし、あまりにも無邪気な顔で楽しんでピアノから飛んでみたり、ああ音楽に愛されているんだと観ながら思い、その音に聞き惚れた。

 リバティーンズは気になって聴き始めてライブを観に行く頃にはピートが参加しない状態になり、僕らが観に行った時にはカールが二本のマイクを行き来して歌う状態になっていた。彼らのストーリーにも惹かれたし、彼らは本当に一瞬のうちに、流れ星のように現れて消えていった。そしてその流れ星に夢を見た少年達がどんどんUKを中心として現れたのも印象的だった。

 ピートとカールのツインボーカルを観逃したことがゼロ年代の一番の失敗だったと思う。手に入らなかったものにずっと思いを馳せるような、そういう意味でもずっと聴き続けることになったし、彼らの音楽の中にある勇敢さや儚さが僕の中ではずっと余韻として残り続けている。

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