田中智紀

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RODDY FRAME『Surf』(2002)*画像
RODDY FRAME『Western Skies』(2006)
EDWYN COLLINS『Home Again』(2007)
WILLY MASON『Where The Human Eat』(2004)
WILLY MASON『If The Ocean Gets Rough』(2007)
KINGS OF CONVENIENCE『Quiet Is The New Loud』(2001)
BONNIE 'PRINCE' BILLY『Beware』(2009)
ALELA DIANE『To Be Still』(2009)
JIM O'ROURKE『Visitor』(2009)
ROBERT WYATT『Comicopera』(2007)
 本当のことを言うと、『Surf』と『Western Skies』だけでも良いくらいなのだけど、ここに挙げた10枚はiTunesの再生回数を見て笑ってしまうほど、よく聴いたものばかり。

 やっぱり言っときたいのは、"19歳で『High Land, Hard Rain』"という世界記録のせいで他のアルバムが不当に低い評価を受け続けている(と、僕は思う)ロディ・フレイムについて。

『Surf』収録の「Your Smile Stops The Hands Of Time」など、何回聴いてもぐっとくる。唄い出し一発目のコード、Cmaj7th、これは、5度がシャープしてるもので、リディアン♯5などと呼ばれるもの(要するにAメロディック・マイナー)。これを次のB7へのドミナント的につかっているのだけど、このコードのつくる雰囲気が独特で一発でもっていかれる。こういうメロディック・マイナーの使い方をジャズならともかくポピュラーでは聴いたことがないし、何よりすごいのは聴感上はそういう特殊さを感じさせないところ。普通にリディアンを使うとこういう雰囲気にはならないし、G音が♯かナチュラルかという半音の差が雰囲気をこうも変えるという好例ではないだろうか。まだまだこういう消費されてない(新しいとは言わない)メロディやコード進行の作り方があるぞ、と。これで全く譜面が読めないと言うから驚くよ...。

 そんな「Your Smile Stops The Hands Of Time」だけど、いま手元にある輸入盤には入ってないことに気づいた。日本盤は廃盤状態だが、日本盤を強くお薦めする(担当者さま、再発の際はライナー書かせてください!)。アルバム通じても、イントロからアウトロまで用意周到にメロディ、フレーズが仕込んであってアコースティック・ギターと唄だけで43分弱まったく飽きずに聴ける。惜しいのは不自然なリバーブの深さ...。ほんと惜しい。

『Surf』だけでこんなに熱く書いてしまった...。他のは2000年~2009年のアコギが楽しく聴けるものを選んだつもり。ウィリー・メイソンの1stにも"消費されていないメロディやコード進行の作り方"を強く感じたけどほとんど無視だもんな。会っていろいろ聞いてみたいアーティスト。だれかまた呼んでください。

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