佐藤奨作

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THE LIBERTINES『Up The Bracket』(2002)*画像
RADIOHEAD『Kid A』(2000)
THE STROKES『Is This It』(2001)
THE VINES『Highly Evolved』(2002)
WILCO『Yankee Hotel Foxtrot』(2002)
M.I.A.『Arular』(2005)
ARCTIC MONKEYS『Whatever People Say I Am, That`s What I'm Not』(2006)
BATTLES『Mirrored』(2007)
CAJUN DANCE PARTY『The Colourful Life』(2008)
RADWIMPS『おかずのごはん』(2006)
 記憶する限り、私を音楽リスナーへと導いたきっかけとなったのは、初めて買ったギターを弾くのに最適と、ガンズ・アンド・ローゼズの音楽にどっぷりとつかった事ではないかと思います。それから約15年。しがないホテルマンとなった私は今年で30歳になり、ツイッターで悶々とした気持ちをつぶやいてますが、今回の企画にも該当する2008年に発売された彼らの17年ぶりのスタジオアルバム「Chinese Democracy」を選ばなかったのは、私自身の趣味趣向の変化であり、Googleに代表されるインターネットがもたらす劇的な環境の変化かもしれません。

 そんな私が選ぶ去る10年の10枚とは、ギターをかき鳴らす2000年代初頭のガレージ・ロック・リヴァイバルムーヴメントに端を発しているため、多くがその当時のバンドに集中しています。その中でも特にピート・ドハーティに偏愛してきた私にとって同世代を生きるロック・スターとは彼であり、ある種、ロックンロールに対してロマンチシズムを求めているのかもしれません。

 それと対比するように、私の中ではiTunesの登場からiPodの携帯と、手軽にスキップされるデジタル化された音がもたらす2000年代とは無機質な時代だと感ずる気持ちがあり、ザ・ストロークスからアークティック・モンキーズ、そしてバトルズという流れは、どこか無感情ともとれる歌い方の遍歴であるように思われるのです。そういった気持ちが持ち上がる中で聴いたケイジャン・ダンス・パーティというまだ十代である彼らが歌う叙情的な歌い方にやたらと心を奪われたのです。

 それを考えると、レディオヘッドが提示したエディトリアルされた音の反動からガレージ・ロックという生音に傾倒し、そのエイトビートに飽きてきた反動で、エムアイエーのリズムに強く感受するところがあったのかもしれません。また、10年の時間軸で改めて見てみて、想像するに、アークティック・モンキーズ以前とは、ある種テンプレート化された答えのようであり、それ以降とは各人の趣によりより異なった答えが聞けるのではないでしょうか。私的観測ですが、ちょうどこの頃がマスの崩壊が急速に進んできたような、そんな気がします。

 と、まあ、ひととおり音楽遍歴の自己分析を済ませてしまった次第ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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