セレモニー『ロケット・ファイル』(Killer Pimp / Diffuse Echo) [reviews]

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 90年代半ば頃からヴァージニア州フレデリックスバーグで活動をしていたスカイウェイヴのポール・ベイカーとジョン・フェドウィッツが、グループ解散後に結成したバンドによる約3年振りのセカンド(スカイウェイヴのもう1人のメンバー、オリヴァー・アッカーマンは、現在ア・プレイス・トゥ・ベリー・ストレンジャーズ<以下APTBS>のメンバーとして活動中である)。

 前作『Disapear』では、鼓膜を破壊するようなフィードバック(というよりハウリング)・ノイズにまみれたダークで不穏なシューゲイジング・サウンドを展開し、APTBSとの共通点を随所に感じさせた彼らだが、スクリーン・ヴァイナル・イメージやセリーヌ、ヴァンデルスらが所属するニューヨーク拠点のSAFRANIN SOUNDから、サウンドプールらを擁するボストン拠点のKiller Pimpにレーベルを移籍して作られた本作では、そこから一歩踏み出したサウンドスケープの構築に成功している。

 例えば冒頭曲「Stars Fall」では、フロントマン2人のハモリを強調し、続く「Never Make You Cry」ではJ−ポップも顔負けの哀愁メロディを披露。タイトな打ち込みビートとシンプルな循環コード、キャッチーな旋律やギター・リフがジーザス&メリーチェインを彷彿させる「Marianne」「It's Too Late」など、全体的にメロディの際立つ楽曲が並んでいるのだ。

 スカイウェイヴ譲りの爆音ギターも健在で、「Don't Leave Me Behind」では"アンプがふっ飛ぶんじゃないか?"と思うくらい歪みまくったギターを幾層にもレイヤー。ファズ、ディストーション、ワウの応酬はAPTBSとタメを張るほど凄まじい。

 この辺りのサウンドは、ニューヨークやロンドンでの人気に比べると日本での評価はまだまだ低いのが残念。特にペダル・エフェクター好きのギター・キッズにとっては、たまらなくツボなサウンドのはずなので是非チェックして欲しい。

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このページは、伊藤英嗣が2010年6月 3日 10:43に書いたブログ記事です。

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