そりゃそろそろ真っ当なのは避けたくなるよね。セカンド、サードととにかくポップを全面に打ち出した作風で、しかもそれが大受けしていたので、反動で今度はファーストの頃の「ヘンテコ」感が戻ってくるだろうな、という予感はしていた。アメリカのポップ番長、オーケー・ゴーは最新作でファンクとも取れる新たな領域に踏み出したが(そしてそれは見事に成功した)、カナダのポップ番長もまた3年のあいだにバンドの音楽性を一歩も二歩も先へ推し進めた。ふむ、たしかにこれは初めてホット・ホット・ヒートを聴く人にお勧めするようなアルバムではない。だが、少しでも彼らの音楽に興味を持ってきた人ならばその進歩をありありと感じることができるはずだ。一度正面切ってポップに取り組んだバンドが、再び自分のルーツに立ち返り(彼らの場合はやはりニューウェイヴ。そしてアヴァンギャルドというフレーズも欠かせない。)、一枚のアルバムを完成させるというのは並大抵の作業ではない。ましてや彼らは2000年代に「Goodnight Goodnight」という最高のポップ・アンセムを残しているだけに、あえて安住を嫌ったのはそれだけでも賞賛に値する。アルバムの「実際の」出来も文句なし。私が個人的にホット・ホット・ヒートを追いかけ続けてきたということを抜きにしても、いますぐ輸入盤をゲットしたほうが良い。
HOT HOT HEAT『Future Breeds』(Dine Alone / Dangerbird /) [reviews]
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