SKY LARKIN『Kaleido』(Wichita) [reviews]

sky_larkin.jpg 表立った大きなムーヴメントこそないものの、ロス・キャンペシーノス! やジョニー・フォリナーなど、イギリスのバンドでありながらペイヴメントの系譜を受け継ぐようないびつなUSインディ・マナーのスタイルを貫くバンドがいくつもいる。そして、特に上記2組に顕著なのだが、彼らは頻繁に楽曲を製作・リリースしていく傾向がある。

 このリーズの3人組、スカイ・ラーキンもその例に漏れていない。アイデアは沸いて出てくるのだろう、昨年デビュー・アルバム『The Golden Spike』を発表したばかりだというのに、早くもセカンド・アルバム『Kaleido』をリリースしてしまった。

 と、そのスピードだけを見ると驚いてしまうが、路線は全く変わっていない。紅一点のヴォーカル、ケイティ・ハーキンのさえずるような歌声と、ブロークン・ソーシャル・シーンを思わせるようなメロディの3分間ポップという性質まったくそのままだ。

 だが、このアルバムには「変化」はないが、「成長」がある。クリブスを始めとするアクトとのツアーで鍛えられたのだろう。以前には安定感がなく危なっかしかったサウンドが、今はがっしりとしたバンドアンサンブルにかわっている。「Still Windmills」や「Kaleido」でのタイトなプレイはもちろん、例えば、「Anjelica Huston」ではアーケイド・ファイアを髣髴させるようなスケールが垣間見られるし、キーボードを主体とした「Year Dot」でのファニーでラウドなコーラスはファイト・ライク・エイプスを思わせるよう。プレイヤビリティの向上がそのまま作品に反映され、クオリティの向上として現れている。

 ソングライティング能力は実はかなり高いし、今後に一層の期待を抱かせてくれる作品だ。このバンドをまだ聴いたことがない、という人であれば、僕は迷わずこちらのアルバムを薦めるな。

(角田仁志)

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このページは、伊藤英嗣が2010年8月19日 14:51に書いたブログ記事です。

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