SUPERCHUNK
9年間あまり活動していなかった間もサポートしてくれたファンを
驚かせてエキサイトさせるようなものを作りたかった
スーパーチャンク・イズ・バック!!! 昨年リリースされた「Leaves In The Gutter」EP(日本盤はライヴ盤が付いた二枚組)や、最高だった来日公演からも予想出来た通り、9年振りのニュー・アルバム『マジェスティ・シュレッディング』は、21年目のバンドだとは思えないくらい若々しくてエネルギッシュな傑作に仕上がっている。ヴォーカル/ギターを担当するバンドの中心人物であり、マージ・レコーズのボスでもあるマック・マコーンにいろいろな話を聞いた。
9年間あまり活動していなかった間もサポートしてくれたファンを
驚かせてエキサイトさせるようなものを作りたかった
スーパーチャンク・イズ・バック!!! 昨年リリースされた「Leaves In The Gutter」EP(日本盤はライヴ盤が付いた二枚組)や、最高だった来日公演からも予想出来た通り、9年振りのニュー・アルバム『マジェスティ・シュレッディング』は、21年目のバンドだとは思えないくらい若々しくてエネルギッシュな傑作に仕上がっている。ヴォーカル/ギターを担当するバンドの中心人物であり、マージ・レコーズのボスでもあるマック・マコーンにいろいろな話を聞いた。
まずは素晴らしい新作『マジェスティ・シュレッディング』についてお尋ねします。「Leaves In The Gutter」「Crossed Wires」などのEP、シングルを聴いた時点では、「原点回帰」という印象を受けましたが、アルバムを通して聴くと、単なる原点回帰ではなく、若々しいサウンドの中に繊細な機微を内包した、『カム・ピック・ミー・アップ』『ヒアズ・トゥ・シャッティング・アップ』通過後の「最新型のスーパーチャンク・サウンド」という印象に変わりました。結果的に、スーパーチャンクの作品の中でもかなりパワフルでポップな作品になっていますね。アルバム制作時の「こんな作品にしよう」というコンセプトや目標など、何かあったなら教えてください。
マック・マコーン(以下M):とにかく、いい曲を迅速に作ることがアルバム製作時の僕たちの目標だったよ。僕たちはリスナーの皆、特に9年間僕たちがあまり活動していなかった間もサポートしてくれたファンを驚かして、さらにエキサイトさせるようなものを作りたかったんだ。で、もう1つ言うとライブで演奏するのに楽しいアルバムを作りたかった。『ヒアズ・トゥ・シャッティング・アップ』に収録されている曲はどれも複雑で、キーボードとか他のややこしいものも必要だったんだけど、今回のアルバムではただ僕らの楽器をアンプに繋げて演奏するだけだからね。目標は達成したと思うよ!
『マジェスティ・シュレッディング』というアルバム・タイトルに込められた意味は?
M:このタイトルはスタジオで生まれたんだ。僕たちは「ギターの音がもっと良く聞こえるようなプラグインが録音機材にあればなー」って言ってたんだ。まぁそれはジョークだったんだけどね。なぜなら実際には、僕たちはテープで録音していたからさ!
アルバムのオープニングを飾る「Digging For Something」という曲の「Digging」は、「(レコード・CDを)DIGする(掘る)」という言葉にかかっているんでしょうか? 先行で7インチ・シングルとしてリリースされたことも含めて、現代の音楽ビジネスとあなた方の関わり方を隠喩した歌詞なのかと思ったのですが、いかがでしょうか? 深読みし過ぎでしょうか?
M:アハハ、面白い指摘だね! そんなこと考えてもいなかったよ! えっと、意味はどっちかというと「何かを探している」という感じかな。ノスタルジアとか、若い頃に戻りたいとか、そういう意味を込めているよ。
ジャケットで、浜辺の写真に描かれている物体は何なんでしょうか?
M:ギターアンプの真空管だよ。僕は絵を描いたあと、他にアートワークに何をしたらいいかわからなかったんだよね。そうしたらMergeのデザイナーが「何か写真の背景を付け足してみたらどう?」って提案してくれて。それで僕たちはノースカロライナのビーチの古い写真を見つけたんだ。僕が描いた真空管の絵はいかにも「そこに上陸した」って感じだよね。おもしろいというか変な感じだよね。
新作にはマウンテン・ゴーツのジョン・ダーニエルがゲスト参加していますね。彼の参加で変わったこと、彼から受けた影響など、何かありますか?
M:ジョンはもちろんのこと、曲を書く人たち皆が僕にとってインスピレーションだよ!ジョンの歌声は独特で素晴らしくて、僕の歌声と良い感じに対比すると感じたんだ。彼は僕たちがレコーディングしたダーラムっていうノースカロライナの都市に住んでたから、スムーズに事が進んだよ。
アルバム発売に先駆けて、2ndアルバム『ノー・ポッキー・フォー・キティー』と3rdアルバム『オン・ザ・マウス』の素晴らしいリマスター盤が発売されましたが、このタイミングでのリイシューは『マジェスティ・シュレッディング』と併せて聴いてほしいという、意図的なものなのでしょうか?それとも偶然?
M:偶然だよ。これらのリマスター盤はずっと前に出そうとしてたんだけど、アルバムのアートワークを作り直すのに僕たちが考えてたよりもすごい時間がかかってしまって。だから結局『マジェスティ・シュレッディング』のリリースと近い発売になってしまったんだ。でも今回の新作から過去に遡って改めてアルバムを聞いていくのもおもしろいかもね。
1stがリマスターされなかったのは何故でしょうか? また、3rd以降のタイトルのリマスター盤発売の予定はありますか?
M:1stをはじめ、他のアルバムもリマスターするつもりだよ。次のリマスターは『ヒアズ・ウェア・ザ・ストリング・カム・イン』と『フーリッシュ』になると思う。
アルバムが出たということで、やはり次はライヴを観たいところです。再来日の予定はありますか?また、次に日本に来た時にやってみたいこと、行ってみたい場所など、ありますか?
M:もちろん。また日本でライブしたいと思ってる。去年12月のライブはすごく楽しかった。日本で行きたい場所はいっぱいあって全部挙げられないよ! それから絶対に食べたいおいしい食事とかもね。
次のアルバムは出来れば9年も待たずに聞きたいところですが(笑)、「次はこういうアルバムにしたい」というイメージや、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
M:うーん、まだ何も考えてないな。僕たちのアルバムは毎回違って、僕らメンバー誰も次のアルバムがどういう風になるかっていうのはわからないんだ。
では、あなたたちが主宰するマージ・レコーズについての質問をいくつか。まず、アーケイド・ファイアの新作『ザ・サバーブス』が全米・全英初登場一位という快挙を成し遂げましたね。最初にそのニュースを聞いた時、どんな気持ちでしたか?
M:本当に信じられなくて、彼らにその事実を伝える前に何度も何度も確認したよ。本当にエキサイティングで素晴らしいことだよね。こんなこと滅多にないことだから、この現実を楽しもうとしてるけど、実際皆忙しくてお祝いしている暇がないんだ。
アーケイド・ファイアやスプーンといったバンドの作品が大ヒットを果たす一方で、マージの所属バンドで過小評価されている、もっと脚光を浴びてほしい、と思うバンドはいますか?
M:ラムチョップ、レイダー・ブラザーズ、クライアンテール、ワイ・オーク、ザ・ローズバッズとか。たくさんの人がこれらのバンドを愛してくれているけど、時々彼らが作る素晴らしい音楽があまり世間に認知されていないって感じるね。
マージの今後のリリース予定を教えてください。
M:この秋にジョン・ダーニエルとフランクリン・ブルーノのバンド、エクストラ・レンズのアルバムが出るよ。このアルバム本当に良いから!来年はクレイジーな年になるね。デストロイヤーが新作を出して、あとはテレキネシス、イースト・リヴァー・パイプ、マウンテン・ゴーツとか、他にももっと色んな新作が出るよ!
最近のお気に入りのアーティスト/お気に入りの作品は?
M:ファックド・アップが気に入ってる。つい最近ライブを見たんだけど、すっごい良かったよ。
2010年9月
質問作成、文/山本徹
翻訳/押村優
マック・マコーン(以下M):とにかく、いい曲を迅速に作ることがアルバム製作時の僕たちの目標だったよ。僕たちはリスナーの皆、特に9年間僕たちがあまり活動していなかった間もサポートしてくれたファンを驚かして、さらにエキサイトさせるようなものを作りたかったんだ。で、もう1つ言うとライブで演奏するのに楽しいアルバムを作りたかった。『ヒアズ・トゥ・シャッティング・アップ』に収録されている曲はどれも複雑で、キーボードとか他のややこしいものも必要だったんだけど、今回のアルバムではただ僕らの楽器をアンプに繋げて演奏するだけだからね。目標は達成したと思うよ!
『マジェスティ・シュレッディング』というアルバム・タイトルに込められた意味は?
M:このタイトルはスタジオで生まれたんだ。僕たちは「ギターの音がもっと良く聞こえるようなプラグインが録音機材にあればなー」って言ってたんだ。まぁそれはジョークだったんだけどね。なぜなら実際には、僕たちはテープで録音していたからさ!
アルバムのオープニングを飾る「Digging For Something」という曲の「Digging」は、「(レコード・CDを)DIGする(掘る)」という言葉にかかっているんでしょうか? 先行で7インチ・シングルとしてリリースされたことも含めて、現代の音楽ビジネスとあなた方の関わり方を隠喩した歌詞なのかと思ったのですが、いかがでしょうか? 深読みし過ぎでしょうか?
M:アハハ、面白い指摘だね! そんなこと考えてもいなかったよ! えっと、意味はどっちかというと「何かを探している」という感じかな。ノスタルジアとか、若い頃に戻りたいとか、そういう意味を込めているよ。
ジャケットで、浜辺の写真に描かれている物体は何なんでしょうか?
M:ギターアンプの真空管だよ。僕は絵を描いたあと、他にアートワークに何をしたらいいかわからなかったんだよね。そうしたらMergeのデザイナーが「何か写真の背景を付け足してみたらどう?」って提案してくれて。それで僕たちはノースカロライナのビーチの古い写真を見つけたんだ。僕が描いた真空管の絵はいかにも「そこに上陸した」って感じだよね。おもしろいというか変な感じだよね。
新作にはマウンテン・ゴーツのジョン・ダーニエルがゲスト参加していますね。彼の参加で変わったこと、彼から受けた影響など、何かありますか?
M:ジョンはもちろんのこと、曲を書く人たち皆が僕にとってインスピレーションだよ!ジョンの歌声は独特で素晴らしくて、僕の歌声と良い感じに対比すると感じたんだ。彼は僕たちがレコーディングしたダーラムっていうノースカロライナの都市に住んでたから、スムーズに事が進んだよ。
アルバム発売に先駆けて、2ndアルバム『ノー・ポッキー・フォー・キティー』と3rdアルバム『オン・ザ・マウス』の素晴らしいリマスター盤が発売されましたが、このタイミングでのリイシューは『マジェスティ・シュレッディング』と併せて聴いてほしいという、意図的なものなのでしょうか?それとも偶然?
M:偶然だよ。これらのリマスター盤はずっと前に出そうとしてたんだけど、アルバムのアートワークを作り直すのに僕たちが考えてたよりもすごい時間がかかってしまって。だから結局『マジェスティ・シュレッディング』のリリースと近い発売になってしまったんだ。でも今回の新作から過去に遡って改めてアルバムを聞いていくのもおもしろいかもね。
1stがリマスターされなかったのは何故でしょうか? また、3rd以降のタイトルのリマスター盤発売の予定はありますか?
M:1stをはじめ、他のアルバムもリマスターするつもりだよ。次のリマスターは『ヒアズ・ウェア・ザ・ストリング・カム・イン』と『フーリッシュ』になると思う。
アルバムが出たということで、やはり次はライヴを観たいところです。再来日の予定はありますか?また、次に日本に来た時にやってみたいこと、行ってみたい場所など、ありますか?
M:もちろん。また日本でライブしたいと思ってる。去年12月のライブはすごく楽しかった。日本で行きたい場所はいっぱいあって全部挙げられないよ! それから絶対に食べたいおいしい食事とかもね。
次のアルバムは出来れば9年も待たずに聞きたいところですが(笑)、「次はこういうアルバムにしたい」というイメージや、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
M:うーん、まだ何も考えてないな。僕たちのアルバムは毎回違って、僕らメンバー誰も次のアルバムがどういう風になるかっていうのはわからないんだ。
では、あなたたちが主宰するマージ・レコーズについての質問をいくつか。まず、アーケイド・ファイアの新作『ザ・サバーブス』が全米・全英初登場一位という快挙を成し遂げましたね。最初にそのニュースを聞いた時、どんな気持ちでしたか?
M:本当に信じられなくて、彼らにその事実を伝える前に何度も何度も確認したよ。本当にエキサイティングで素晴らしいことだよね。こんなこと滅多にないことだから、この現実を楽しもうとしてるけど、実際皆忙しくてお祝いしている暇がないんだ。
アーケイド・ファイアやスプーンといったバンドの作品が大ヒットを果たす一方で、マージの所属バンドで過小評価されている、もっと脚光を浴びてほしい、と思うバンドはいますか?
M:ラムチョップ、レイダー・ブラザーズ、クライアンテール、ワイ・オーク、ザ・ローズバッズとか。たくさんの人がこれらのバンドを愛してくれているけど、時々彼らが作る素晴らしい音楽があまり世間に認知されていないって感じるね。
マージの今後のリリース予定を教えてください。
M:この秋にジョン・ダーニエルとフランクリン・ブルーノのバンド、エクストラ・レンズのアルバムが出るよ。このアルバム本当に良いから!来年はクレイジーな年になるね。デストロイヤーが新作を出して、あとはテレキネシス、イースト・リヴァー・パイプ、マウンテン・ゴーツとか、他にももっと色んな新作が出るよ!
最近のお気に入りのアーティスト/お気に入りの作品は?
M:ファックド・アップが気に入ってる。つい最近ライブを見たんだけど、すっごい良かったよ。
2010年9月
質問作成、文/山本徹
翻訳/押村優
