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NADA SURF

未来には希望を持っているよ
だけど今は本当におかしな時代だ

2012_01_nada_surf_A1.jpgダイナミックかつナチュラルな躍動感が、彼らの"うた"の素晴らしさを際立たせている。デビュー以来15年以上を不動のトリオ編成でサヴァイヴしつづけてきたナダ・サーフのニュー・アルバム『The Stars Are Indifferent To Astronomy』は、そんな彼らのフランクかつオネストかつ真摯な姿勢が、この激動の時代にさらなる輝きを持つことの証左のごとき傑作だ。

今回も本国ではデス・キャブ・フォー・キューティーとの関係で知られるバーサクからのリリースとなる『The Stars Are Indifferent To Astronomy』は、ガイデッド・バイ・ヴォイシズのダグ・ギラードをフィーチャーし、ボブ・ディランからファウンテインズ・オブ・ウェインまでを手がけてきたクリス・ショウをプロデューサーに迎えて制作されている。中心人物マシュー・カーズが「このレコーディングは本当に楽しかった、今までで一番たっだよ」と語っているとおりの雰囲気が、スピーカーやヘッドフォンから伝わってくるようだ。

2012年はいい感じになるといいな...なんて思いつつ、年明け早々、マシューにスカイプで話を聞いてみた。

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MADEGG

イマジネーションを沸き起こしてくれる一瞬一瞬を
大切にしたいと思っていて


2011年も、たくさんの素晴らしい音楽が生まれた。そんな2011年において、最大の発見の1人と言える人物に話を訊いた。その人物とは、マッドエッグだ。彼の音楽に出会ったのは、"分解系"からリリースされた『Players』。この作品に収録されたドリーミーな電子音の虜となってしまった僕は、クッキーシーンでも何度かレビューを書くことになるわけだが、書いているうちに、マッドエッグ自身に訊いてみたいことがいろいろと思い浮かんできた。今回のメール・インタビューで、そのすべてが訊けたわけではないが、高知の田舎で走り回って育ったエピソードなど、非常に興味深い話が聞けたと思う。少々前フリが長すぎたかな? ではでは、ブレインフィーダー(Brainfeeder)のイベントに前座として出演するなど、今後の活躍が期待されるマッドエッグのメール・インタビューです。どうぞ!

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JONAS BJERRE

僕が歌うことでストーリーテラーのように
聞こえればいいなと思ったよ


all photos by Casper Sejersen
Jonas_201112_A1.jpg言わずと知れたこの人物、ヨーナス・ブジェーリ。彼はミュー(Mew)のヴォーカリストとして活躍する一方、近年はアパラチック(Apparatjik)という覆面アート・バンドのメンバーとしても精力的な活動も行なっている。その両者を通して、音楽的可能性の広さと本国デンマークにおける評価の高さを、まざまざと思い知らされる。

そんな彼は過去にサントラ制作の一環で曲を提供するなどしていたが、遂に満を持して一つの映画のサントラを全て手がけることになったのである。ミューだけでもライヴのスクリーンに映される映像作り、或いはミュージック・ヴィデオに関係する映像作りをしてきている、マルチ・アーティストと呼ぶに相応しい類い稀なるミュージシャンの一人として確実にその地位を築き上げてきた彼。デンマーク国内ではインディー・リリースだった今回のサントラ盤がこうして日本ではソニー・ミュージックからリリースされる。その大抜擢には、彼の作り出した音楽の興味深さも所以となっているはずだ。

日本ではダウンロードぐらいでしか手に入らなかったこの秀作について、映画の話も交えつつ聞いてみた。

なお、補足しておくと、以前彼本人に聞いたところによると、彼の名前はデンマーク語ではヨーナス・ビエールという読み方をするそうだ。日本では英語圏での発音にのっとってヨーナス・ブジェーリを正式表記としていることから、このインタヴューでもブジェーリと書かせていただく(と同時に、別の発音があることも心に留めておいてもらえれば幸いだ)。


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RUSSIAN RED

そう! わたしのなかには
いろんな音楽が入ってるの!


スペインのキュートな女の子が、ベル・アンド・セバスチャンのメンバーらと共に、グラスゴーでアルバムをレコーディング! この情報にいろめきたたないポップ・ファンはいないだろう(インディー的なものも嫌いではなく、むしろそれも好きであれば)。

そのアルバム『Fuerteventura(邦題:フエルテベントゥーラより愛をこめて)』は、日本でリリースされる直前、11月最終週からの日本の洋楽FMプレイ・チャートで、なんとトップを獲得してしまった。彼女の音楽のクオリティーの高さの証明と言えるだろう(基本的に、ある程度の投資がないと日本のFMでは曲がかかりづらい。にしても、お金だけでは絶対「1位」にはなれない。そこまで腐ってはない。たぶん:笑)。

さる10月後半、スペインの新人アーティスト・ショウケース・ライヴで演奏するために来日を果たしていた、ロシアン・レッドに話を聞いた。

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OGRE YOU ASSHOLE

そういう場所をどう思うかっていうのは
みんな次第なんじゃないかな


OGRE_201108_A1.jpg彼らは、またもや新しい境地に達した。

昨年リリースされたEP「浮かれている人」で表現されていた多彩なサウンドも、よりグルーヴィーになったビートも、さらに驚くほどの成長を遂げている。

4人組から、トリオとなってのニュー・アルバム『homely』は、音楽的なおもしろさにあふれているのみならず、そのテーマ性も実に興味深いものとなっている。

いや、こんな冷静ぶった物言いにはとても収まりきらない。この2011年の日本に生きる自分にとって、まったく人ごとではないレベルの問題意識に貫かれているような気がして仕方ない。

彼ら独特のユーモアと表裏一体をなす、そんな部分にも迫るべく、中心人物の出戸学に聞いた。

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ALAN McGEE

まったく、U2が好きなんて
病気としか思えないよね



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去る8月、サマーソニック前夜祭ソニックマニアでDJを担当するために、今はなきクリエイション・レコーズの主宰者だったアラン・マッギーが久々の来日を果たした。

渋谷および銀座で現在上映中のクリエイション・レコーズ・ドキュメンタリー映画『アップサイド・ダウン』のプロモーション、そしてさらに新しいイベント「アラン・マッギーズ・クリエイション・ナイト」出演のため、彼は9月前半にも、ふたたび日本にやってくる。

今(この文章を打ちこんでいる瞬間)はまさにその直前なのだが、ぼく(伊藤英嗣)は8月に彼と6、7年ぶりに再会、インタヴューをおこなった。イベント直前で申し訳ない(ごめんなさい。本当は、もっと早くこの記事をアップしたかった...。みんな、来てねー!:汗)と思いつつ、それを公開しよう!

上で「抜きだした」アランの発言が、決してU2に対する単なるディスではないことも、わかっていただけるはずだ!

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WU LYF

「みんなのもの」として音を鳴らしている
元々ポップ・ミュージックはみんなのものだしね


僕(近藤真弥)はウー・ライフを信じている。こういった文章を書くにあたって、相手を信じてはいけないということもよく言われるが、「信用」と「盲信」は違う。寧ろ相手を信じることで視野はより広がると思うし、批判や意見もできるというものだ。僕は「信用」できる人を追いかけたいし、ついていきたい。ウー・ライフは、そうするに値する可能性を秘めたバンドだ。

以下のインタビューを読んでもらえば分かるけど、僕の疑問や意見に対して、トムとエラリーは真摯に答えてくれた。

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GYPSY & THE CAT

ぼくのイメージする「サマー・ポップ」って
聴く人をハッピーにする音楽だから!


創刊当時からクッキーシーンは、グラスゴーやUSの地方都市をはじめ、北欧やカナダ(そして、もちろん日本)など、ポップ・ミュージックの周縁から登場したバンドたちも積極的にとりあげてきた。そういった場所にも、当然いいバンドがたくさんいるから。そんな「素敵な辺境」のひとつにオセアニア...ニュー・ジーランドやオーストラリアがあげられる。英米のインディー・ミュージックも深部に多大な影響を与えてきた前者はもちろん、後者も素晴らしいバンドをたくさん輩出している。最近でいえば、先日発売されたクッキーシーン・ムック『21世紀ロックの爆発』にもインタヴューを掲載したマイアミ・ホラーなど。そして、この8月頭にファースト・アルバム『Gilgamesh』を日本でリリースしたのにつづいて、サマーソニックにも出演することが確定している彼ら、ジプシー&ザ・キャット!

たとえば80年代、オーストラリアからはザ・ゴー・ビトウィーンズといった素晴らしいインディー・バンドも現れたけれど、その一方でスーパー・ポップな、エア・サプライみたいなやつらもいた。『Gilgamesh』は、その両者どちらのファンが聴いても好きになってしまうのではないか...。実際、どちらも好きだったぼくなどは、一気に虜になってしまった!

彼らは今を時めくマーク・ロンソンのお気に入りでもある。2枚目のシングルともなった「Jona Vark」という曲のデモ音源を彼が気に入ったことが注目されるきっかけのひとつだった。昨年6月にはUKのヤング・アンド・ロスト・レコーズからファースト・シングル「Time To Wonder」をリリースした彼らは、アルバムを完成させて、今は(それこそ、80年代にゴー・ビトウィーンズもそうしたように:笑)UKに移り住み、本格的な活動を開始しようとしている。
 
上記2曲のリンク先(ユーチューブ)の音源を聴いてもらえばわかるとおり、彼らの音楽は、どこか80年代に通じる感覚を持ちつつ、あくまで「今」のセンスに貫かれている。リード・ヴォーカル、ギター、シンセサイザー、ベースなどを担当するマルチ・プレイヤー(アルバムにはクレジットされていない...そこでは叩いていないようだが、幼いころからドラムを習っていたらしい)、グザヴィエ・バキャッシュに話を聞いた(伊藤英嗣が作った質問をもとに、中谷ななみさんが電話をかけています)。

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HER SPACE HOLIDAY

結局、終わりが訪れることには変わりがない
それならお祝いで終わりにしよう


梅雨も明け、これからの季節にふさわしいアルバムが、絶妙なタイミングでリリースされた。90年代後半から、その名を冠して活動をつづけてきたマーク・ビアンキによるひとりユニット、ハー・スペース・ホリデイ、初のセルフ・タイトル・アルバムだ。

これまでにブライト・アイズやザ・ゴー・ティーム、ピンバックやボブ・モウルド(元ハスカー・デュー)とツアーを行い、R.E.M.からブーム・ビップまでのリミックスを手がけてきたハー・スペース・ホリデイだが、この『Her Space Holiday』がファイナル・アルバムとなる。

ベッドルーム・レコーディングのドリーミー・ポップからエレクトロニカをへて、フォーキーなオーガニック・ポップに至った彼(ハー・スペース・ホリデイとなる前には、ハードコア・バンドにも所属していたという)の、まさに集大成的な作品となっている。

アンセミックとさえ言える美しい"うた"の数々は、アコースティックな演奏とあいまって、とてもオープン。晴れわたった夏の空が目に浮かぶようだ。これが「最後の」アルバムなのに?

7月のある晴れた日、マークに電話インタヴューを試みた(注:伊藤英嗣が質問を作り、中谷ななみさんが話を聞いています)。

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WIRE

きみたちの国で起こった悲劇的な出来事のあとに
東京に行くというのは、意義のあることだと思う

今年1月に待望のニュー・アルバム『Red Barked Tree』をリリースしたワイアーが久々の来日を果たし、東京は代官山ユニットのアニヴァーサリー・イベントで、一夜限りのライヴをおこなう

80年代の初来日も00年代の2度目も、プライヴェートな都合により行けなかった(泣)ぼくとしても今回は絶対に行くつもりだ! ぼく(ポスト・パンク世代:笑)の彼らに対する思い入れは、それほど深い。『Pink Flag』にはじまる70年代の3枚のアルバム、ラフ・トレードからのイレギュラーなリリース(シングルやライヴ・アルバム)をへてミュート・レコーズからリリースされていた80年代の一連の作品、そして『Send』で00年代に復活をとげてからのEPやアルバム、どれもこれもが素晴らしい。

今チラリと述べたとおり、彼らはいわゆるポスト・パンクを代表するバンドのひとつと目されている。先日発売されたクッキーシーン・ムックではちょっとしたポスト・パンク特集を展開した。そこにおける「総論」(みたいなもの)の冒頭に、00年代におこなった(曲作りにおける)中心人物コリン・ニューマンの発言を長々と引用した。過去にぼくが直接おこなった、当時のバンドたちのインタヴューのなかで、ポスト・パンクというものを最も簡潔かつ適確に捉えた発言と思えたから。

その特集では、ザ・ポップ・グループやスロビング・グリッスル、ギャング・オブ・フォーのインタヴュー記事を並べたものの、ワイアーのページは(単独では)設けなかったことを微妙に後悔していたところ、来日が決まってさらにそれがふくらんだ(笑)。しかし今回、クラブ系ウェブ・サイト、ハイアーフリクエンシー(Higherfrequency)、および招聘もとであるユニットとの共同作業により、彼らのメール・インタヴューをおこなうことができた!

上記のようなムック(紙媒体)の「くくり」に「並べなかった」ことは、もしかしたら、よかったのかも? と思える部分もある(Read & Burn, i say!)彼らの最新インタヴュー。70年代から現在に至る彼らのバックグラウンドもよくわかる、興味深い内容となった。是非ごらんください。


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